日本語教育能力検定試験<令和5年度>(2023年度)に合格した私が、今回は、令和6年度の合格率を調査したいと思います。
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令和6年度試験日は 10月27日(日)でした
毎年10月に行われる日本語教育能力検定試験。
令和6年度の実施は、10月27日(日)でした。
例年通りのスケジュールでした。
合否通知は12月
例年、合否通知の発送はクリスマス前あたり。
カレンダーで言うと金曜日発送→週明け月曜日に到着、という日程でした。
令和6年度は、合否結果通知書は令和6年12月20日(金)に発送されたので、受験者のもとには12月23(月)以降に届いたということになります。
なんと!
日本語教育能力検定試験を行ってる、JEES(公益財団法人日本国際教育支援協会)のホームページによると、郵送での結果通知に先駆けて、オンライン出願サイトで合否結果の照会ができるようになっていました。
令和5年度までにはなかったシステムです!
結果の通知が自宅に届くより前に、オンラインで確認できるのは便利ですね!
令和6年度合格率は31%
協会から発表された数値を確認してみましょう。
令和6年度合格率
- 全科目受験者数 3,371名
- 合格者数 1,045名
・・・ 合格率 31%
実は合格率31%というのは、私も受験していた令和5年度の合格率と全く同じ数字です!
(参考)
令和5年度合格率
- 全科目受験者数 8,211名
- 合格者数 2,542名
・・・ 合格率 31%
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受験者数が減少
令和6年度の結果概要を見て驚いたのが、受験者数の減少です。
以下は過去10年間の全科目受験者数、応募者数、合格者数、合格率をまとめたものです。
全科目受験者数 | 応募者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和6年度 | 3,371 | 4,196 | 1,045 | 31% |
令和5年度 | 8,211 | 10,170 | 2,542 | 31% |
令和4年度 | 7,054 | 8,785 | 2,182 | 31% |
令和3年度 | 8,269 | 10,216 | 2,465 | 30% |
令和2年度 | 9,033 | 11,316 | 2,613 | 29% |
令和元年度 | 9,380 | 11,699 | 2,659 | 28% |
平成30年度 | 6,801 | 8,586 | 1,937 | 28% |
平成29年度 | 5,733 | 7,331 | 1,463 | 26% |
平成28年度 | 4,907 | 6,167 | 1,231 | 25% |
上記の表は、過去10年間の数値だけですが、日本語教育能力検定試験が初めて実施された昭和62年度まで遡っても、受験者数が3,000人台だったことはなく、今回令和6年度の試験が最少人数であったと分かりました。
その背景にはやはり、今年度からスタートした新試験「日本語教員試験」の存在が大きかったのではないかと推測されます。
日本語教員試験とは?
新試験「日本語教員試験」とは、簡単に言うと、国家資格「登録日本語教員」の資格を取得するために必要な試験です。
この国家資格の制度は2024年4月からスタートしたばかりです。
それまで日本語教師とは、
- 民間試験「日本語教育能力検定試験」合格
- 日本語教師養成講座の修了
- 大学等での教育課程修了
上記のような方法で民間資格を取得することが一般的でした。
しかし、新制度により、今後、国内の日本語学校等で日本語を教えたい場合は、国家資格の保持が必須となります。
そのため、国家資格を取得する場合には、「日本語教員試験」を受験しなければならないというわけです。
新試験「日本語教員試験」について
詳しく知りたい人はこちら
これからどうなる?日本語教育能力検定試験
第1回日本語教員試験は、令和6年11月17日(日)に実施されました。
つまり、令和6年10月27日(日)に日本語教育能力検定試験が実施されてから、3週間後に行われたということになります。
両方受験された方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、並行してふたつの試験準備というのはとても大変なことです。
また、どちらも受験料は20,000円近いですので、どちらかだけ受験したという方も多いのかもしれません。
そして気になるのは、今後「日本語教育能力検定試験」が実施されるのかどうかですよね。
令和6年度がこれだけ受験者数が減っていることもあり、今後の動きというのは多くの方が気になっている点ではないでしょうか。
これについては、「日本語教育能力検定試験」を実施しているJEES(公益財団法人日本国際教育支援協会)のホームページ上では、特に言及はされていませんでした。
2025年1月現在JEESのホームページでは
次年度試験については、このように記載されています。
毎年度、その年の日本語教育能力検定試験の結果送付が終了すると、このように次年度の案内文が掲載されるので、今年度も今のところ同様の文言で案内が出ているという状況です。
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まとめ
今回は、令和6年度日本語教育能力検定試験の合格率を調査してみました。
合格率の数値としてはここ数年同程度の水準ですが、令和6年度の受験者数は大幅に減少し、過去最低の人数だったことが分かりました。
日本語教師の制度は、2024年度から変化の時を迎えています。
新試験「日本語教員試験」が始まり、これまで行われてきた「日本語教育能力検定試験」の位置付けがどのようになっていくのか、まだ詳しい情報を見つけることはできませんでした。
いずれにしても、日本語教師として身につけるべき知識・実践は、両試験とも大きく異なることはありません。
次年度以降、いずれかの試験を目指す方は、目標を見失うことなく、今できる準備を着実に進めていくことが大切なのではないでしょうか。
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