日本語の教え方の本、初心者におすすめ4選!あれば安心オンラインレッスン向けも

フリーランスオンライン日本語教師のEmiです。

このページでは、初心者におすすめの日本語の教え方の本を厳選して4冊ご紹介します。

  • 日本語を教えることになった
  • 日本語を教えているけど教え方に自信がない
  • 参考になる教え方の本を探している

このような方々にとってお役に立てる情報をお伝えしていきます。

養成講座を修了したり、日本語教育能力検定試験に合格したり、ボランティアで教えることになったり…日本語教師になった経緯は様々だと思います。どんな方でもいざ日本語を教えるとなると、参考となる本を何冊か持っていたいものではないでしょうか。身近に先輩日本語教師の方がいる場合、どんな本を使っているか聞いてみるのもいいかもしれません。フリーランスや個人で教える場合、身近に頼れる先輩がいないかもしれません。そんな方は、今回ご紹介する本を是非手に取ってみてください。

今回ご紹介する本はこちらです。

私も持っている4冊です。日本語の教科書等と比べると非常にコンパクトなA5サイズの本です。

今回は…

  • 文法の教え方に役立つ3冊
  • オンラインレッスンに役立つ1冊

の合計4冊を厳選しました。それでは早速1冊ずつご紹介していきます。

目次

文法の教え方に役立つ 3冊

1冊目。

こちらの本は本当にいろいろな所でおすすめされているので、この表紙を見たことがある方も多いかもしれません。初版は1998年ということで長く愛されている本だということが分かります。時代の変化を反映し、2022年に改訂版が出されました。

実は私は初版(表紙の色が黄色です)を間違えて買ってしまい、改めてこちらの改訂版を買い直しました…。改訂版は表紙の色は白です。購入の際はご注意ください。

初級で扱う文法を網羅していています。経験が浅い日本語教師養成講座等で勉強中または修了したばかりの方を対象としているもので、初めて教えるときの「教え方のコツ」をわかりやすく解説しています。

巻末には文法が主要日本語教材のどの課に対応しているかの表が掲載されているので、該当の文法指導の補足や教え方のヒントを得る際にも役立ちます。私は普段使っている教科書が「げんき」で、こちらは「げんき」の対応表もあります。教科書だけでは教え方に不安があったので、初期にこちらを合わせて購入していました。

  • 「みんなの日本語」 スリーエーネットワーク
  • 「できる日本語」 アルク
  • 「げんき」 The Japan Times
  • 「大地」 スリーエーネットワーク
  • 「まるごと」 国際交流基金関西国際センター
  • 「いろどり」 国際交流基金日本語国際センター

とにかく文法の教え方に迷ったらまずこの本を開いてみる、という使い方ができる1冊です。文法の導入の例板書の例など、具体的に、そしてシンプルかつ分かりやすく載っているので、この本がそばにあると安心感があります。

手元にあると安心できる1冊です。


2冊目。

この本も定番の教え方の本です。これから日本語を教えたいと思っている人日本語を教え始めた人もう一度文法を整理したいと思っている人向けに書かれた本です。内容としては「日本語の教え方ABC」と似ているのですが、こちらは文法説明がより詳しく、まさに教える人にとっての「解説書」となっています。

リンク先を見ていただければ分かりますが、実際にこちらを使って日本語を教えている方からの高評価のレビューが多いです。「説明が分かりやすい」「文法の教え方の本の中で一番いい本」「学習者の質問に答えるときに役立つ」などのレビューが書かれています。個人的には最初に紹介した「日本語の教え方ABC」を先に購入していたのですが、こちらの本も定番中の定番であり、高レビューなのでどうしても気になり、追加で購入しました。

タイトルにもある通り各項目ごとに「教え方のポイント」として、注意すべき点やこうするといいですよというアドバイスがまとめられているのが特徴です。最初に紹介した「日本語の教え方ABC」よりも分厚く、A5サイズとはいえズッシリとしていて、その分情報量が多いのも納得です。

新人教師にとって知識の確認+教え方を学べる、を一冊で叶えてくれる本です。

「日本語の教え方ABC」と合わせて持っておくと、文法一つ取っても自分なりの引き出しを多く持っておくことができ、レッスンの幅も広がると思います。

こちらも巻末に主要日本語教材対応表があります。

  • 「みんなの日本語」 スリーエーネットワーク
  • 「新文化初級日本語」 凡人社
  • 「JAPANESE FOR BUSY PEOPLE」 講談社インターナショナル
  • 「Situational Functional Japanese」 凡人社

3冊目。

この本は日本語の初級文法の解説書です。先に紹介したの2冊と比べて文法解説に特化しています。初級で扱う文法を日本語教師向けにかなり詳しく解説してくれています。

目次を開いて最初の文法項目が【指示詞・疑問詞「コソアド」】となっていますが、ここの解説を一読しただけでもこの本のすごさが伝わると思います。養成講座の授業と同等かそれ以上の内容が盛り込まれていて、日本語教師として必ず押さえておきたい知識をしっかりと整理できます。

  • 「みんなの日本語」 スリーエーネットワーク
  • 「新日本語の基礎」 スリーエーネットワーク
  • 「進学する人のための日本語初級」 国際学友会日本語学校
  • 「日本語初歩」 凡人社
  • 「新文化初級日本語」 凡人社
  • 「初級日本語」東京外国語大学留学生日本語教育センター編著 凡人社 

ここで一旦まとめると、ここまでの3冊の特徴は以下の通りです。


具体的な導入例などの教え方が分かりやすい
教え方と文法の詳しい解説が1冊でまとめられている
初級文法のかなり詳しい解説書

はじめの2冊は具体的なレッスンの進め方の参考になるものです。3冊目はレッスンの進め方というよりは、教師自身の知識確認や文法の教え方についての読み物となっています。

オンラインレッスンに役立つ 1冊

最後にオンラインレッスンに役立つ本を1冊紹介します。

オンラインレッスンではカメラとマイクをONにして、ただただ話す、という訳ではないですよね。と言っても具体的にどんな活動をするのか、頭に浮かばないという方もいるのではないでしょうか。

この本ではまずWeb会議システムでおなじみのZoomや、オンライン上でプレゼンテーションが共有できるGoogleスライド、オンラインホワイトボードツールのJamboardなど、オンラインレッスンをする上で導入すべき基本的で便利なツールの紹介から始まります。巻末にはZoomの画面共有の仕方や、Googleスライド・Jamboardの機能説明等もありますので、ツールに詳しくないという人は学べます。

そして各種文型別のオンラインアクティビティ、ゲーム等、90もの活動が紹介されています。本を見て明日にでもすぐに実践できる手軽なものもあります。レッスンのアイスブレイクや余った時間の有効利用としても取り入れやすいものが多いです。

またインフォメーションギャップや、様々な画像を見て答えるアクティビティなど、読み進めるとどんどん面白そうなものが書かれているので、さらにこんな活動もできるかなといった自分なりのアレンジも思い浮かんできて、シンプルに楽しい本だと思います。

私はタイトルにひかれて本屋さんで購入しました。元々ZoomやGoogleスライドの知識もなかった私ですが、この1冊に出会えたことで視野が広がりました。

この本を監修されている坂本正先生のオンラインセミナーに参加しました!体験談は以下の記事へ↓↓

まとめ

以上、今回は未経験や初心者の日本語教師の方向けに、文法の教え方に役立つ3冊、+オンラインレッスンに役立つ1冊の合計4冊を厳選してご紹介しました。少しでも参考になればうれしいです。

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