未経験の日本語教師でも挑戦しやすい ひらがなカタカナの教え方4ステップ

フリーランスオンライン日本語教師のEmiです。

このページでは、日本語教育の ひらがな・カタカナ の教え方についてお話したいと思います。

私が日本語教師としてオンラインで教え始めた時、文法を教えることには大きな不安があり、すぐには文法のレッスンを提供することができませんでした。

それでも、オンライン日本語教師としてプラットフォームに登録したからには、いくつかのレッスンを用意しておかなければなりませんでした。

そんな時、初めに提供したレッスンの一つが「ひらがな・カタカナ」のレッスンでした。

今回は私のように、未経験の日本語教師が初めてでも挑戦しやすい「ひらがな・カタカナ」の教え方について、できるだけシンプルにお伝えしようと思います。

目次

1)五十音表を用意する

ひらがな・カタカナを教えるとき、必ず手元に用意したいものが「五十音表」です。

教室で教えるときだけでなく、オンラインで教えるときにも、ぱっと一目で提示することができる表があるといいですよね。

私は小さい子どもがいるので、日本語が母国語である子どもが使う五十音表が自宅にいくつかあります。

書き順が数字や色で示されているもの、各文字を含む単語の絵が描かれているものなど…。

さまざまな種類があると思うので、日本語教育では用途によって学習者にあったものを用意するといいと思います。

私がオンラインで日本語を教えるときに使っている五十音表は、母音を表すa,i,u,e,oの文字、子音を表すk,s,t,n,h,m,y,r,wの文字が列、行に書き加えられたシンプルなものです。

子ども向けの学習プリントサイトでも様々な五十音表が出されているので、チェックするのもいいですね。

ちびむすドリル

ぷりんときっず 

また、必ず 教科書体 の字体(フォント)で書かれたものにしています。

日本語の文字には様々な字体があり、教科書体が最も手書きに近く、広く新聞や教科書で使われている文字であることを説明することもあります。

2)一文字ずつ発音を確認する

それぞれの音と文字が一致して、文字が認識できるようにするようにするために、教師が一文字ずつひらがなを読み、学習者にも発音させます。カタカナのときも同様です。

私は読み方として 母音と子音 の提示をしているので、

「し」「ち」「つ」「ふ」

の読み方については、より正確な発音を示すために、表記が以下のように変化していることを伝えるようにしています。

「shi」「chi」「tsu」「fu」

(「si」「ti」「tu」「hu」ではない)

3)一文字ずつ書き順を見せながら書く

一文字ずつ書き順を見せながら学習者に書き方を説明します。

指導ポイント
  • 書き順
  • とめ、はね、はらい
  • 美しい形

書き順や、とめ、はね、はらいのポイントを確認しながら、「実際に書くところを見せる」ことが、個人的には一番大事だと思っています。

ひらがな・カタカナを書く練習は独学でもいいと思う学習者もいるかと思いますが、やはり、実際にどのようにペン先を動かして文字を書くか見る、というのは学習者にとって大きなインパクトになると思うからです。

その他の要素としては、「美しい形」について触れられたらベターだと思います。

例えば、「え」という文字は 三角形△ の形に仕上がるととてもきれいです。

「の」という文字は 丸型〇 を意識して、左側に小さい卵、右側にも少し大きい卵が入るように書くと、形が整います。

カタカナは、より直線的でシンプルではありますが、意外とバランスが難しいものもあります。

「シ」「ツ」の書き方は特に注意したいですね。

「シ」は左側に縦に線を引いたときに3つの書き出し部分が揃います。

「ツ」は上側に横に線を引いたときに3つの書き出し部分が揃います。

こうした「美しく書くポイント」をできるだけ伝えたいなと思って教えています。

進め方は、一度に46文字全て扱うのではなく、少しずつ区切りながら進めるのがいいと思います。

また、レッスンの中だけで完結するのではなく、学習者の自宅学習の時間で繰り返し練習しながら定着を図っていくということも大事です。

4)追加のアクティビティ

一通り、文字の導入と練習を終えたら、さまざまな追加アクティビティでさらなる定着を目指したいですね。

教科書やテキストにある読み書き練習はもちろん、追加のテキストやオンライン補助教材でも学習者が楽しみながら取り組めるものがたくさんあります。

さきほど紹介したぷりんときっずというサイトには、学習者が間違いやすい「似ている文字」を2つずつ比較して練習できるプリントがあります。

ひらがな・カタカナの教え方まとめ

未経験の日本語教師が初めてのひらがな・カタカナ指導で押さえておくとよい4ステップを紹介しました。

4ステップ
  1. 五十音表を用意する
  2. 一文字ずつ音を確認する
  3. 一文字ずつ書き順を見せながら書く
  4. 追加アクティビティ

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