日本語教師の仕事とは?

フリーランスオンライン日本語教師のEmiです。

このページでは、日本語教師とはどんな仕事なのかを紹介します。

仕事内容

厚生労働省、職業情報提供サイトによると、「日本語教師の仕事」は、以下のように紹介されています。

日本語学校のほか、地域、職場などで外国人に日本語を教える。(中略)日本語を「読む」「話す」「書く」「聞く」に分けて、それぞれに正しい日本語能力を身につけさせる。

日本語教師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

具体的には、

  • 授業計画を作成
  • 教材を準備
  • レベルに応じた授業を行う
  • テストなどによる評価を行う
  • 出席や成績等の情報管理
  • 学習や進学に関する相談にのる

などの業務を行います。参考)日本語教師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

どこで教える

日本語教師の就業場所にはどんなところがあるのでしょうか。

日本国内で教える

以下は、文化庁の統計資料 令和4年度日本語教育実態調査 国内の日本語教育の概要 です。

令和4年度 日本語教育実態調査報告書 国内の日本語教育の概要より抜粋

日本国内で教える場合、法務省公示機関(日本語学校)、大学機関等が主な就業場所となります。

令和4年の日本国内の機関・施設等の数は2,764、日本語教師等の数は44,030人、日本語学習者数は219,808人と発表されています。


令和4年度 日本語教育実態調査報告書 国内の日本語教育の概要より抜粋

海外で教える

日本国内だけでなく、海外で教える日本語教師もいます。

まず世界にいる日本語学習者について見てみましょう。

以下の図は、国際交流基金 が2021年に発表した「海外の日本語教育機関で学ぶ日本語学習者数」の資料です。

「出典:海外日本語教育機関調査報告書:地図で見る日本語教育機関で学ぶ学習者数(国・地域別)」

海外の日本語教育機関の数は18,272、日本語教師の数74,592人、日本語学習者の数は3,794,714人となっています。「出典:海外日本語教育機関調査報告書:総括総括表(国・地域別の日本語教育機関数・教師数・学習者数)より抜粋

(統計に1年のズレはありますが)日本国内と海外を単純に比較してみると、やはり海外の学習者の数はとても多いです。

学習者 日本国内:219,808人 海外:3,794,714人

同様に、国内より海外で活躍されている日本語教師の方々の数が圧倒的に多いことが分かります。

日本語教師 日本国内:44,030人 海外:74,592人

また、海外での日本語教育機関は初等教育、中等教育、高等教育が7割以上を占めています。

「出典:海外日本語教育機関調査報告書:p.18(国際交流基金)」

オンラインで教える

ここ数年、コロナの影響もあり、自宅で外国語学習をすることがめずらしくなくなってきました。

こうした流れを受けて、日本国内・海外どこで教えるかにはこだわらず、オンラインで日本語を教える日本語教師も近年増加しています。

学習者も日本語教師も、場所を気にすることなく、またより個人に合ったカリキュラムで授業ができるのも魅力の一つになっています。

どんな学習者に教える?

日本語学習者には、どんな学習目的があるのでしょうか。

一言で「日本語を学ぶ」と言っても、その目的は様々です。「日本に留学したいから」「日本のアイドルやアニメが好きだから」「日本に旅行に行きたいから」といった目的は、一般的に想像される回答ではないでしょうか。

それではもっと詳しく見てみましょう。

日本語を学びたい人とは?

初めにお話した通り、日本国内で教える場合、法務省公示機関(日本語学校)、大学機関等が主な就業場所となります。

このような機関では、日本語学習の目的は、日本国内の大学への進学やビジネス日本語の習得などが一般的です。

では、海外の日本語学習者はどうでしょうか。

以下の図は、国際交流基金の調査による統計資料です。こちらは海外の日本語学習者の日本語学習の目的を調査したものです。

「出典:海外日本語教育機関調査報告書:p.22(国際交流基金)」

「日本そのものへの興味」「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」「歴史・文化・芸術等への関心」の他、「自国内でも進級・受験・進学」「日本への観光旅行」「日本での将来の就職」「日本への留学」という理由が上位にランクインしています。

日本語教師のなり方

日本語教師の仕事について、仕事内容と、どこでだれに教えるのか、をお話してきました。

具体的に「日本語教師のなりかた」については、以下の記事で紹介していますので、是非読んでみてください。

日本語教師に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

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